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常楽寺

川越景観百選
河越舘史跡公園

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河越山三芳野院常楽寺

常楽寺は、国指定史跡「河越舘跡」の中にあります。「河越氏」の持仏堂を基とする「淨興密寺」と呼ばれた密教の寺が、嘉元三年(1305年)この地方を巡錫された「遊行三祖・智得上人」を開山上人として迎えて「時宗・常楽寺」と改めたと伝えられています。河越氏七代目「宗重」の代にあたります。 以来七百有余年、念仏弘通の「三芳野道場」として法灯が相続されてきました。
山号の「河越」は地名から、院号の「三芳野」は伊勢物語に、『むさしの國 いるまのこほり みよしのゝ里なり』と書かれた、この辺り一帯の呼び名からつけられました。
現在の本堂は、平成16年12月に、常楽寺開山七百年記念事業として新築されました。ご本山は藤沢市の清浄光寺(遊行寺)です。
※持仏堂とは、その人が信仰し礼拝する仏像を祀っておく建物のことです。

常楽寺について

「時宗」とは

今から730年ほど前「一遍上人」が開かれた念仏宗です。
平安時代から鎌倉時代にかけて飢餓や度重なる戦によって、人々は大きな不安を抱えながら生活をしておりました。こうした人々の願いに応えるように、やさしく、分りやすい教えが次々と生まれてきました。時宗もそうした時代に生まれた宗派です。

一遍上人

延応元年(1239年)伊予の豪族「河野家」に生まれました。10歳の時母に死別、出家し「隨縁」を名乗りました。

建長3年(1251年)13歳から、法然上人の孫弟子にあたる、九州大宰府の聖達上人のもとで名を「智真」と12年間修行、父の死によって一旦は豪族の家長として半僧半俗の生活を送っていましたが、文永8年(1271年)33歳の時、発心して修行を重ね、阿弥陀如来の請願『私の名前(南無阿弥陀仏)を呼ぶ全ての人を必ず極楽浄土に迎えましょう』こそが、救いと希望(安心)をもたらすと確信し、その教えを全ての人々に広めようと念願し全国を旅(遊行)しながら人々に、唯々「お念仏」を唱えることに依って「安心」が得られるのですと説き「南無阿弥陀仏決定往生六十万人」と刷ったお札(念仏札)を賦り(賦算)ました。

​一遍上人は正応2年(1289年)8月23日、51歳で神戸の観音堂(真光寺)でなくなりました。上人は、亡くなるまでの16年間で251,724人に念仏札を配ったと記録されています。

一遍上人
時宗

​常楽寺の宝物

常楽寺本尊仏

阿弥陀如来です。時宗では、阿弥陀如来のお名前を「南無阿弥陀仏」とお唱えし、これを「六字名號」と云います。
阿弥陀如来の左手(向かって右側)には観音菩薩、右手(向かって左側)には大勢至菩薩が脇侍として祀られています。又、本堂の左手の脇壇には、釈迦三尊を中心にして、四天王・地蔵菩薩・龍樹菩・十六羅漢の二十五躰の像が祀られています。

常楽寺本尊仏

表門

切妻造の四脚門で、口伝に依れば左甚五郎の手によるものとされています。境内で一番古い建物、十八世紀前期の建築と推察。

山門(鐘楼門)

この門は川越城の城将「大道寺政繁」の子孫・道順入道が寄進し、天明8年(1788/江戸時代中期)に再建されたもので、左右に金剛力士(仁王様)を安置しています。

表門
金剛力士

観音堂

昭和61年改築、堂内に重一面観音菩薩を安置しています。
お開帳は8月10日の夜で、無病息災を念じたお団子が配られます。

国指定史跡「河越舘跡」

常楽寺境内及び其の西方に現存する土塁に囲まれた地は、昭和59年に「河越舘跡」として国指定史跡となりました。

河越重頼、源義経・京姫の供養塔

境内には、河越重頼、源義経・京姫の供養等が建てられています。

  • 河越重頼…平安時代末期にこの地で実力を持っていた武将で、河越氏の歴史で最も勢力が強い時代をつくった。

  • 京姫………河越重頼の娘で、源義経に嫁ぎ正妻となった。

  • 源義経……源頼朝の異母弟で、牛若丸として知られている。

河越重頼、源義経・京姫の供養塔

石灯籠

表門と山門のあいだの参道左右に、四基の石灯籠があります。

この石灯籠は、元、東京・芝増上寺山内徳川家墓所に全国の大名等から奉献されたものですが、敷地が売却された際、所沢の西武鉄道社有地に移されていました。その後、野球場建設のために移転先を探していた時に譲り受けたものです。

このため灯籠には、「武州 増上寺」とあります。

石灯籠

釈迦如来を中心に四天王と十六羅漢

本来は、鐘楼門の楼上に安置されておりました。

現在は、本堂内に安置されております。

釈迦如来を中心に四天王と十六羅漢
宝物
年中行事
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年中行事

五月 八日 釈尊降誕会
七月・八月 孟蘭盆会
八月 七日 大施餓鬼会
八月 十日 観音堂お開帳
十二月三十一日 除夜の鐘
春・秋お彼岸 彼岸会

川越市の川越景観百選に選ばれた常楽寺
「川越」の名前の由来でもある河越氏の舘跡の一角にあるお寺です。
裏手に、国指定史跡の「河越舘跡史跡公園」が広がっています。
東武東上線霞ケ関駅北口(案内板有)から徒歩約15分。

3月下旬~4月第一週目がしだれ桜の見頃です。

お近くへお越しの際はお立ち寄りください。

お問い合わせ

お問い合わせ

常楽寺

〒350-0816 埼玉県川越市大字上戸194

電話番号:049-231-1016

FAX番号:049-277-6068

アクセス:東武東上線・霞ヶ関駅北口徒歩15分

※東武東上線、霞ヶ関駅北口に案内板があります。

駐車場:有

開門時間:境内自由

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